台中の預售屋(プレセール物件)の広告ではよく「SRC鉄骨構造」とうたわれ、一方で中古マンションの謄本には「鉄筋コンクリート造」と書かれています。購入者からは、RC、SRC、SCは何が違うのか、Sが付いているほうがよいのか、と聞かれます。短く答えると、3つの違いは梁と柱の主要な構造材料であって、格の違いではありません。RCは鉄筋コンクリート造、SRCは鉄骨を鉄筋コンクリートで包んだ鉄骨鉄筋コンクリート造、SCは純粋な鉄骨造です。どれが適切かは建物の高さで決まり、安全かどうかは設計と施工で決まります。
覚えておきたいポイントは3つです。住宅でよく使われる構造は3種類(RC、SRC、SC)、最も確実な確認先は建物登記謄本の表示部にある「主要建材」(主要建材)の欄、そして安全を左右するのは2つ、高さに合った構造であることと施工品質です。内政部の説明書規定と国家実験研究院の耐震の原則に基づきます(2026-09-20更新)。
RC、SRC、SCとは:比較表
柱を切ってみれば違いは一目瞭然です。RCの柱は主筋とせん断補強筋(フープ)のかごをコンクリートで包んだもの。SRCの柱はH形鋼の芯の周りに鉄筋を組み、コンクリートを打ったもの。SCの柱は箱形断面などの鉄骨柱そのもので、外側は耐火被覆だけで、荷重を負担するコンクリートはありません。
| 項目 | RC(鉄筋コンクリート造) | SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造) | SC(鉄骨造) |
|---|---|---|---|
| 主要材料 | 鉄筋とコンクリート | 鉄骨と鉄筋とコンクリート | 鉄骨と耐火被覆 |
| 一般的な階数 | 低層〜中層(業界の目安は約15階以下) | 中層〜高層(約15〜25階) | 超高層(約25階以上) |
| 長所 | 剛性が高く揺れが小さい、遮音性・耐火性が良い、コストが低い | 剛性と靭性を兼ね備え、より高く建てられる | 靭性が高く、軽く、工期が短い |
| 短所 | 重く、高層には不向き。壁に細かいひびが入りやすい | 工程が最も複雑で、品質管理が難しい | 上層階の揺れが目立つ。遮音には追加の設計が必要 |
| コスト | 最も低い | 中〜高 | 最も高い |
| 遮音と揺れ | 遮音性が高く、揺れが小さい | 中間 | 遮音性が弱く、揺れが目立つ |
一般的な階数と長所・短所は業界の共通認識です。個々の物件の構造設計が優先します(2026-09-20更新)。
どれがよいのか:高さと施工
常に最良という構造はありません。3つとも同じ耐震設計基準を満たす必要があり、違いは、ある高さでどれが合理的かということです。コンクリートは重いため、建物が高くなるほどRCの柱は太くなります。だからRCは低層〜中層に使われます。鉄骨は軽くて粘り強いので、SCが必要になるのは超高層だけで、SRCはその中間です。十数階建てのマンションがRC造なのはまったく普通のことで、広告の「S」のために余分に払う理由はありません。
安全かどうかを本当に分けるのは、設計が適切に行われ、図面どおりに施工されたかどうかです。コンクリート強度、せん断補強筋が正しく組まれているか、鉄骨の接合部がきちんと溶接されているか。これらは耐震設計と施工検査の領域です。内見チェックリストと耐震等級のガイドをご覧ください。
当社の見解: 預售屋のパンフレットに「SRC鉄骨」とあったら、「何階建てですか」と聞いてください。二十数階以上ならSRCは妥当な選択ですが、10階前後ならRCが標準です。構造の種類を高級仕様のように扱うのは、たいてい安全ではなく安心感にお金を払っていることになります。
遮音、揺れ、コスト
最もしっかりした感触があるのはRC、揺れが最も目立つのはSC、SRCはその中間です。コストは逆で、SCが最も高く、RCが最も低くなります。理由は材料そのものにあります。コンクリートは重くて硬いので、地震で動きにくく、音も遮ります。鉄骨は軽くて弾性があり、揺れることでエネルギーを逃がして構造を守るため、上層階の住人はより揺れを感じますが、揺れを感じることは危険を意味しません。
- 遮音:RCは床や壁が厚いため、上階の足音が静かです。SCのタワーでは、遮音床や軽量間仕切りが設計に組み込まれているかどうかで遮音性が決まります。
- 揺れ:同じ地震でも、鉄骨の高層ビルはより大きく、より長く揺れます。「柔よく剛を制す」設計が働いている証拠です。
- コストと価格:鉄骨が多いほど建設コストが上がり、単価に反映されます。中古住宅の場合、総額は築年数と公設比(共用部分の比率)にも左右されます。公設比のガイドで実際の専有面積を計算してください。
自宅の構造を確認する方法
最も確実な情報源は、建物登記謄本の表示部にある「主要建材」の欄で、「鋼筋混凝土造」(鉄筋コンクリート造)、「鋼骨鋼筋混凝土造」(鉄骨鉄筋コンクリート造)、「鋼骨造」(鉄骨造)と記載されています。次の3つの書類を順に確認します。
- 建物登記謄本。誰でも地政事務所で、または内政部地政司のオンラインで申請できます。「主要建材」と「建築完成日」を合わせて読めば、どの版の基準で設計されたかがわかります。
- 使用許可証(使用執照)。構造の種類と階数が記載されています。預售屋の場合は建築許可証を確認します。開発業者または所有者にコピーを求めてください。
- 不動産の重要事項説明書(不動產說明書)。仲介業者を通じて中古住宅を買う場合、内政部の規定により、説明書には登記済み建物の主要建材と建築完成日、さらに梁や柱の目視できるひび割れや鉄筋の露出の有無を記載する必要があります。要約書に署名する前や斡旋金を払う前に、見せてもらうよう求めることができます。
預售屋の場合は、構造図と建材の説明書も求めることができます。各段階で集めるべき書類は購入の流れと履約保証(エスクロー)の解説をご覧ください。
古い住宅で見かける表記:SS、RB、れんが造
主要な3種類のほかに、中古住宅の謄本では「加強磚造」(補強れんが造)や「鋼骨造」(広告ではSSと表記)、古いものでは「磚造」(れんが造)や「木造」も見かけます。
- SS(鉄骨構造):SCと同じもので呼び方が違うだけです。工場兼事務所の建物、透天厝(戸建て)の増築部分、初期のタワーの一部でよく見られます。
- 補強れんが造(加強磚造、RB):鉄筋コンクリートの梁と柱で拘束されたれんがの耐力壁で、古い透天厝や4〜5階建てのエレベーターなしの集合住宅に多く見られます。耐震性能は一般にRCより低く、重要なのは増築と、壁が撤去・改変されていないかどうかです。
- れんが造と木造:多くは築40〜50年以上で、融資比率や返済期間が制限されることが多いため、まず銀行に確認してください。
古い住宅では、構造の種類と同じくらい、壁のひび割れのパターンと位置が重要です。せん断ひび割れのガイドをご覧ください。古い物件と新しい物件を比べるなら、中古・預售屋・新築の比較をご覧ください。
当社の見解: 謄本には「鋼筋混凝土造及加強磚造」のような混合表記がまれにあり、一部の階や増築部分が別の工法で建てられていることを意味します。混合表記を見たら、まず増築部分が合法的に登記されているかを確認してください。構造の名称そのものより、住宅ローンや将来の売却に大きく影響します。
よくある質問
SRCは常にRCより耐震性が高いのですか?
必ずしもそうではありません。3つとも同じ耐震基準を満たす必要があります。SRCはより高く建てるために使われるものです。十数階建てのRC造のマンションは、適切に設計・施工されていれば、SRCより安全性が劣ることはありません。
RCの住宅は安全性が低いのですか?
いいえ。RCは台湾の低層〜中層住宅の主流の構造で、剛性が高く、揺れが小さく、遮音性も良好です。注意すべきはRCそのものではなく、築年数に対応する基準の版と施工品質です。
RCかSRCかはどうやって確認できますか?
建物登記謄本を申請し、表示部の「主要建材」を見てください。使用許可証にも構造の種類が記載されており、仲介による売買では重要事項説明書にも記載が義務付けられています。
古い補強れんが造の家を買ってもよいですか?
買えますが、まず耐震評価と住宅ローンの条件を確認してください。補強れんが造の耐震性能は一般にRCより低めです。違法な増築や耐力壁の撤去がないかを確認し、融資比率と返済期間を銀行に確かめてください。
まとめ
RC、SRC、SCは、異なる高さに対する3つの合理的な選択肢で、どれかが本質的に安全というわけではありません。まず謄本の主要建材と築年数を確認し、次に設計・施工の書類を求めてください。読み方がわからなければ、お問い合わせください。
