家主 ガイド

台湾の公益出租人制度:要件と税の優遇

家賃補助を受ける借主に貸すと公益出租人になれます。家賃は年NT$180,000まで非課税、家屋税は約1.2%、地価税は約2‰。要件、認定方法、注意点を解説します。

更新 6 分で読めます中国語版ガイドをもとに作成

支援を必要とする借主の力になりながら、自分の税負担も軽くしたい。公益出租人になれば、その両方がかないます。要点は、住宅用の物件を政府の家賃補助の要件を満たす借主に貸し、所管機関の認定を受けることで、所有者として公益出租人の資格を得られ、地方税(地価税と家屋税)と所得税の優遇、さらに行政上の支援を受けられるというものです。

このガイドでは、要件、2つの認定ルート、3つの税の優遇、注意すべきリスク、よくいただく質問を取り上げます。他の賃貸方式との比較は3つの賃貸方式をご覧ください。

基本要件:クイックチェック

  • 住宅用であること。 物件は住宅用(住家用)で合法的に使用されている必要があり、違法な間仕切りや建築管理違反があってはなりません。
  • 借主の資格。 借主が中央または地方の家賃補助の要件を満たし、申請が承認されていること。
  • 書面の契約と登録。 書面の賃貸借契約があり、市・県の規定に基づく賃貸の登録または届出が完了していること。
  • 税金の手続きが整っていること。 家屋税と地価税が申告・納付済みで、申告した用途と実際の用途が一致していること。

詳細は市・県によって異なり、各地方政府の公告が優先します。

外国籍の方へ: この制度の土台となる家賃補助は、借主が申請する台湾政府の制度です。また、制度が準用する自用住宅の家屋税・地価税の税率は、通常、所有者または家族の戸籍(戶籍)が要件になります。外国籍のオーナーの方は、認定や軽減税率を受けられると決めてかからないでください。制度を当てにする前に、お問い合わせページからご相談ください。

2つの認定ルート

ルート1:所有者が申請する。 権利証または税金通知書、本人確認書類、書面の賃貸借契約を添えて市・県政府に申請します。承認されると、公益出租人認定函が交付されます。

ルート2:政府が直接認定する。 借主が家賃補助を申請して承認されると、所有者が別途申請しなくても、地方政府が所有者を公益出租人として認定でき、優遇が適用されます。

注意点として、家賃補助の申請は借主の権利です。借主が申請に必要な書類を家主が提供せず、申請できなくなった場合、消費者紛争や過料のリスクを負う可能性があります。

3つの税の優遇

認定後に受けられる一般的な優遇は次の3つです。実際には中央の法令と地方政府の公告が優先します。

税目 優遇内容 備考
家屋税(房屋稅) 自用住宅とみなす 約1.2%(多くの市の自用住宅税率)。適用されるかは地方の規定と用途区分による
所得税(所得稅) 家賃収入の非課税枠 1物件あたり年NT$180,000(月NT$15,000)まで非課税。超過分は通常の家賃収入のルール(たとえば43%の必要経費控除)で課税
地価税(地價稅) 自用住宅用地とみなす 約2‰(0.2%)。適用可否は地方で審査。自用と賃貸の境界に注意

簡単な計算例

月額家賃NT$25,000、年間家賃NT$300,000。非課税枠NT$180,000、超過分NT$120,000。超過分に43%の必要経費控除を適用した課税対象の家賃収入は、NT$120,000×(1−43%)=NT$68,400。総合所得税の税率区分が12%なら、税額は約NT$8,208です(実際の金額は税率区分と控除によって異なります)。

計算式は、(年間家賃−NT$180,000)×(1−43%)=課税対象の家賃収入です。お問い合わせページから数字をお送りいただければ、担当者が試算します。一般賃貸や社会住宅との詳しい比較は家主の税負担比較をご覧ください。

注意すべきリスクと制限

  • 地方税における自用と賃貸。 「自用」と「賃貸」は両立しません。借主が物件に戸籍を置いていても、賃貸している物件は自用ではありません。家屋税と地価税が自用住宅の税率で課税されるかどうかは、やはり地方の税法規と審査によります。
  • 売却時の税への影響。 賃貸していた履歴が、自用住宅用地の土地増値税率など、一部の自用優遇の適用に影響することがあります。売却を計画する前に確認してください。最も見落とされやすいコストです。売却時の税金と手取り額をご覧ください。
  • 借主の資格の変化。 借主の補助が取り消されたり、借主が替わって認定が更新されなかったりすると、公益出租人の資格を失う可能性があります。契約や借主の変更は規定どおり届け出てください。
  • 法人の借主。 法人が物件を借りてそこに事業登記をすると、家屋税が営業用の税率(一般に3%以上)に切り替わる可能性があります。署名前に用途条項を確認してください。法人に貸す場合をご覧ください。

申告との関係

公益出租人は、家賃収入を所得コード74Gで申告します。借主が物件に戸籍を置いても所有権には影響せず、住宅賃貸借の定型化契約ではそれを禁止する条項を入れることはできません。借主の戸籍登録をご覧ください。コード一覧と期限は家賃収入の申告をご覧ください。

よくある質問

契約書に「借主は家賃補助を申請してはならない」と書けますか?

おすすめできず、通常は無効です。借主は実際の居住に基づいて補助を申請でき、法定の権利を制限する定型条項は、実務上一般に認められません。

親族間の賃貸でも対象になりますか?

多くの補助制度では、直系親族間の賃貸借は対象外とされています(最新の地方の公告を確認してください)。そのため、その場合は公益出租人の認定を受けるのは難しくなります。

借主が替わったら資格は失われますか?

当初承認された借主が退去したり替わったりした場合は、規定に基づいて書類を再提出する必要があり、新しい借主も補助の要件を満たさなければなりません。変更手続きが完了しなければ、公益出租人の資格が失われる可能性があります。

家屋税と地価税の用途区分を変更すべきですか?

税籍上の用途区分が実際の用途と一致しているか確認し、その区分で受けられる優遇を申請してください。用途が変わった場合は、後の追徴や罰則を避けるため、税務機関に変更を届け出ましょう。

まとめ

公益出租人は中間の選択肢です。借主を自分で選び、物件を自分で管理し続けながら、年NT$180,000の非課税枠と自用住宅並みの地方税率で税負担を大きく減らせます。お問い合わせページから物件と借主の状況をお知らせいただければ、要件を満たすか、数字が合うかを確認いたします。

出典: 「公益出租人懶人包|資格與稅賦優惠一次看」 (fshouse.com.tw)を外国人読者向けに再構成。規則と数値は原文のとおりです。個別のケースは地政士にご確認ください。

まずは日本語でご相談ください。

物件を探す前に15分の電話かLINEで、国籍・在留資格・ご予算で何が現実的かをお伝えし、条件に合う物件をご紹介します。