賃貸 ガイド

台湾の退去立ち会い:敷金トラブルを防ぐ6ステップ

台湾の賃貸物件の引き渡しの流れ。入居時に状態を記録し、30日前に立ち会い日を決め、項目ごとに確認して署名し、敷金を精算するまでを解説します。

更新 6 分で読めます中国語版ガイドをもとに作成

台湾では卒業シーズンが退去のピークで、賃貸トラブルが最も起きやすい時期でもあります。物件の損傷、備品の紛失、敷金(押金)をめぐる言い争いは、引き渡しをいい加減に済ませると、家主にも借主にも面倒をもたらします。

このガイドでは、6ステップの引き渡し立ち会い(點交)の手順を紹介します。家主の立場から書いていますが、どのステップも借主を同じように守ります。控除の根拠となる記録は、控除が不当であることを示す証拠にもなるからです。台中で部屋を借りている方も、物件を貸している方も、この手順に沿って進めてください。

退去前:準備は入居初日から始まる

円満な引き渡しは、退去の1週間前ではなく、入居したその日から始まっています。

ステップ1:入居時の状態を記録する

入居前に、壁、床、家電、設備など物件全体を細かく写真と動画に収めます。同時に、付属する家具や家電をすべて、メーカーと数量を含めて記載した備品リスト(設備清單)を作成し、家主と借主の双方が署名します。このリストが最終的な立ち会いで最も重要な基準になります。

借主の方へ:この記録を必ず求め、控えを手元に残してください。家主が用意しない場合は、鍵を受け取った日に日付入りの写真と動画を自分で撮り、家主に送って共通の記録にしておきましょう。入居時からあった傷や劣化は、もともとあったと示せれば、後から請求されることはありません。

ステップ2:退去日を決める

契約満了の30日前に相手方へ連絡し、引き渡し立ち会いの具体的な日時を決めます。家主は事前に簡単な引き渡しの案内(點交須知)を送り、立ち会いまでに荷物を片付けて清掃しておくよう伝えておくと、当日に予想外のことが起きません。

借主の方へ:30日前は、清掃、ごみの処分、必要に応じて戸籍や郵便物の送付先を物件から移す手配を始める目安でもあります。

当日:一緒に確認し、書類に署名する

立ち会いの日が、敷金がスムーズに返ってくるかどうかを決めます。

ステップ3:物件と設備を項目ごとに確認する

署名済みの備品リストと入居時の写真を持参し、相手方と一緒に物件を1項目ずつ確認します。特に次の点を見ます。

  • 通常の使用を超える損傷。たとえば壁の広範囲な汚れや落書き、家具の目立つ傷。
  • 紛失した設備や、動かなくなった設備。
  • ごみの放置や油汚れのひどい蓄積などの汚れ・散らかり。

問題が見つかったら、その場で写真を撮り、誰の責任かをその場で合意しておきます。1週間後に電話で話し合うようなことは避けましょう。

ステップ4:引き渡し書類に署名する

双方が立ち会い完了に合意したら、次の書類に署名します。

  • 物件・付属設備引き渡し確認書(房屋、附屬設備點交確認書): 物件と設備の最終的な状態を記録します。
  • 賃貸借契約終了合意書(房屋租賃契約終止協議書): 契約を正式に終了させ、後々の法的な問題を防ぎます。

借主の方へ:署名する前に確認書を読んでください。記載されるべきなのは、立ち会いで双方が確認し合意した内容だけです。納得できない控除が提案された場合は、無条件の確認書に署名せず、書類に異議を書き添えてください。

敷金と費用:適法に精算してトラブルを防ぐ

敷金は合理的かつ適法に扱わなければ、争いの場が物件からお金に移るだけです。

ステップ5:費用の明細書を作る

損傷、紛失、清掃不足による費用がある場合は、1行ずつ明細にし、各項目に修理の見積書や写真を証拠として添付します。敷金から差し引けるのは合理的な費用だけです。家主が正当な理由なく敷金を返さないことは認められません。

ステップ6:残額を返し、受領証を発行する

租賃住宅市場発展及管理条例(租賃住宅市場發展及管理條例)により、契約が終了し、借主が物件を返還して債務を精算したときは、家主は敷金を無利息で、または関連費用を差し引いた残額を返還しなければなりません。控除がある場合は、借主に詳細な明細書を渡し、確認の署名をもらいます。

借主の方へ:明細書を見る権利があります。賃貸借契約書、署名済みの引き渡し確認書、入居時の写真と一緒に保管してください。物件を返還したのに敷金が返ってこない場合は、賃貸トラブルのガイドで取れる手段を説明しています。

台湾で書面による引き渡しがより重要な理由

台湾では今も、握手と現金の敷金だけで賃貸借が成立することが少なくありません。署名済みの備品リストや日付入りの写真がなければ、どちらも元の状態を証明できず、敷金の争いは水掛け論になります。上の6ステップは形式のための形式ではなく、証拠をもって控除を行い、あるいは拒むためのものです。

契約を公証している場合(賃貸借契約の公証を参照)、引き渡しの条件は強制執行可能な公証書の一部になります。最初に備品リストを丁寧に作っておくべき理由がもう一つ増えるわけです。また、契約が満了日を過ぎたまま続いている場合は、退去の段取りを組む前に定期賃貸借と期間の定めのない賃貸借をお読みください。

よくある質問

退去立ち会いはどのくらい前に手配すべきですか?

契約満了の30日前に相手方へ連絡し、具体的な日時を決めます。家主は同時に引き渡しの案内を送り、借主が事前に片付けと清掃をしておけるようにします。

借主が負担する損傷とは何ですか?

通常の使用を超える損傷(壁の広範囲な汚れや落書き、家具の目立つ傷など)、紛失・故障した設備、ごみの放置や油汚れのひどさなどの汚れを確認します。入居時の写真と署名済みの備品リストと照らし合わせ、入居時に記録済みのものは借主の負担になりません。

家主は敷金を全額返さないことができますか?

できません。差し引けるのは、見積書や写真で裏付けられた、合理的で明細のある費用だけです。租賃住宅市場発展及管理条例により、物件が返還され債務が精算されたら、敷金または適法な控除後の残額を無利息で返還しなければなりません。

引き渡しの際に署名する書類は何ですか?

2つです。最終的な状態を記録する物件・付属設備引き渡し確認書と、契約を正式に終了させる賃貸借契約終了合意書です。

家主が敷金を返してくれない場合、借主はどうすればよいですか?

賃貸借契約書、署名済みの引き渡し確認書、明細書(あれば)、入居時と退去時の写真を保管してください。そのうえで賃貸トラブルのガイドの手順に沿って対応します。

まとめ

もめずに終わる退去は、入居時に作られます。署名済みの備品リスト、日付入りの写真、日程を決めた立ち会い、署名した2通の書類、そして明細付きの敷金精算書です。6つのステップを踏めば、家主も借主も自分の立場をはっきり把握できます。台中の物件で引き渡しの手順を整えたい方は、お問い合わせページからご連絡ください。その他のガイドは賃貸ガイド一覧にあります。

出典: 「退租點交SOP|房東押金結算不吵架」 (fshouse.com.tw)を外国人読者向けに再構成。規則と数値は原文のとおりです。個別のケースは地政士にご確認ください。

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